メンタルヘルスについての考え方の進化
ちょっと興味があって、メンタルヘルスマネジメント検定のテキストを買ってみた。
セルフケアコース、ラインコース、マスターコース、と3種にわかれてて、それぞれ一般社員向け、管理職向け、人事向けとなっている。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト 3種 セルフケアコース | |
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目次はこんな感じ。
いくつか、新しいな、と思ったことがあった。
メンタルヘルス不全を"個人"の問題ではなく"職場というシステム"の問題として捉える立場です。
これは重要な視点だと思う。
メンタルヘルス不全は、その人の病気へのなり易さとストレスを引き起こす環境要件が複雑に絡み合って起こってくるからです。これを「脆弱性ストレスモデル」といいます。この発症脆弱性には、その人の素質のみならず、生まれてからの学習や経験などにより獲得されたストレスへの対応力が関連してくるため、遺伝のみでは簡単に説明できません。
個人の資質×スキル×環境要因、ということか。
ストレスへの対処の方法のことを、ストレス・コーピングといって、リラックス型と問題解決型に分類している。例えば飲酒はリラックスにはなるけれど、度を過ぎればそれはそれで問題になるため、うまく使い分けて偏り過ぎないように勧めている。
家族や会社や友達のことを"ソーシャルサポート"と位置づけ、4つに分類。
- 情緒的サポート はげましてくれるなど
- 課題解決サポート 役立ち情報を教えてくれるなど
- 道具的サポート 実際に手伝ってくれる
- 評価的サポート 会社などで認められること
発達障害があると、子どもの頃から睡眠がよくなくて十分脳を休められず、ストレスの対処のスキルもあんまり上手じゃなくて、ソーシャルサポートも少ないという、いろんな面で発症リスクが高いのでは、と改めて思った。二次障害って一言でいうけれど、分解したらこんな感じなのかも。
でも、
メンタルヘルス不全は糖尿病や高血圧症などの生活習慣病と同様に、ライフスタイルを改善したり、ストレスにうまく対処することにより防ぎうるものです。
とあるので、私がセルフマネジメントに励んでいる方向性は間違っていない、と思えた。
そういえば、これも初めて書店で見かけたとき、ついに出たかーと思った1冊。
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