映画「音符と昆布」

音符と昆布経由で知った。

音符と昆布 | オンプトコンブ
モーツアルトとクジラ」は結局観なかったのだけれど、これはぜひ!
池脇千鶴市川由衣!


Storyより。

 かりんは火星人と同じくらい、理解不能な女の子だった。
 言葉を交わしても、会話が成立しない。滔々とウンチクを語る。散らかっていた部屋のあらゆる小物を、几帳面に色分けし整頓するという具合だ。廊下に紐を渡すと、持参してきた大量のポラロイド写真を吊るしたりしている。どれも街灯の写真だが、かりんにとっては「音符」なのだという。どうやら1枚欠けている街灯の写真を捜すためにこの家に来たようだが……。
社会のフツーをはるかに超えているかりんに、ももは振り回されっぱなし。ついにイライラが限界に達したももは、かりんが作った干し椎茸の戻し汁を目の前で流しに捨ててしまう。すると、かりんは悲鳴をあげて発作を起こした!

ももは、浩二からかりんが自閉症のひとつのタイプである「アスペルガー症候群」だと明かされた。同情したいところだが、ももにそんな余裕はない。彼女もまた「臭覚がない」という欠陥を抱えているからだ。「可能性はけっしてゼロじゃない」とあえてフードコーディネーターとして働き、努力を重ねてなんとか生きのびてきた。その苦労を分かったような口を聞くかりんに、またイライラしてしまうもも……。

この定型発達の方の妹にも、軽度(見た目にはわからないという意味での)障害があるという設定が秀逸だと思う。