約束についてその後。

プロフェッショナル・仕事の流儀、服巻智子先生の回の再放送見た。見ずに書いたエントリはこちら
なんだか涙が止まらなかった。服巻先生は、今私が通ってるクリニックの主治医に似てるな。ちょっと丸めの顔で笑顔が優しい感じ。

約束と怒られること

さて、「約束」の件。ちらっと「約束一覧」のプリントが表示されていただけれど、かなり細かくいろいろあるなぁと思った。約束っていうより、ルールっぽい。
中1の彼は4年間約束を破ったことがなかったらしい。でもWii欲しかったんだよね…、それはブースに閉じこもって逃亡するわなぁと思った。私が禁止されていた本を読んでしまって、もうダメ、って思った心理状況と似ている気がした。

そういえば、私が診断を得たクリニックで、各種アンケートが事前に配られたんだけれど、どうしても埋められない設問があった。無意識に怒られる…と思って提出したら、「ああ、埋められなかったんですね」とそれは一つの事実として何事もなかったように受け止められて、「あれ、私なんで怒られる、って思ったんだろう」と自分の中で初めて、「人の怒り」への恐怖感を自覚。まぁ、10代の間中、家で母が怒りを撒き散らしていたからしょうがないんだけれど。


服巻先生の言葉

(自閉症の人たちと関わることによって)価値観の多様性を自分の中に取り込む。

というフレーズがとてもよいなと思った。「専門家」の中で、そこまで言えるひとがどれぐらいいるだろうか。

茂木健一郎さんは、ご自身の研究者としての立場から自閉症と心の理論に興味を持っているようだったけれど、実際に接してあまりうまくいった経験がないようにうかがえた。そりゃー研究対象と思っているのを感じ取られているからではなかろうか…と思う。

カミングアウト

ところで、同級生の前でカミングアウトした別の中1の彼、大変だったと思う。でも、あれ、「彼が望んだこと」なんだろうか。私には「学校が期待していること(助けてくれる友達が出てくると思う)」に思えてしまった。私自身は、10代前半の同世代の子に期待などできない。それは私の問題だけれど。
長期的に見て、彼にとってメリットの方が上回ることを望む。

追記(11/7)

腹巻先生ではなく、服巻(はらまき)先生でした。お名前を間違うなんて大変失礼をしました。
プロフェッショナル・仕事の流儀 「見えない心に、よりそって」自閉症支援 服巻智子