ニキリンコさんの講演に行った

アスペ・ノンラベル主催の、ニキリンコさん講演会に行ってきた。


実は直前までキャンセルしようかと思っていたのだけれど、行くことに。結果的には行ってよかった。
彼女は日本におけるパイオニアで、私が自分の言葉を獲得するのに、大きな影響を与えたと思う。7年前は、発達障害当事者の文章は少なかったので、印刷して繰り返し読んだことを思い出す。
やっぱり彼女は「先輩」だなぁと改めて感じることができた。
(自閉っ子シリーズ最新刊が、ちょっと物足りなかったので、どうだろう?と実は思っていた。)


私が今取り組んでいる、「自分というシステムを如何に動かすか」ということについて、いろいろとヒントを得られた。


内容

スルー力」と「ライフハック」は説明が必要だったと思う。「受け流す力」と「生活の工夫」かな。

情報で疲労するので、

  • 入れない
  • 入ったらすばやく流す
  • 名前をつける

「本業」は何か。何か気になってしまうと、「それを気にすること」「振り払うこと」がメインになってしまう。「今、何をしないといけないか」「何が大事か」ということ。

「早めにやめたほうが傷が浅い」
はじまってしまってから、やめると後々ひきずる。

「(自分の)資源は有限」「一点豪華主義
時間もエネルギーも、限りがあって、あれもこれもできないから、割り切って一つに。

「好き」を「激しく好き」と「ゆるく好き」に分類する。
あんまり激しく好きなのものは、それはそれで疲れるので、ちょっと見えないところに大事にしまうぐらいがいい。ゆるく好きなものに多く囲まれるのはいいことだけれど。

→「好きなことを仕事にしよう」の危険。激しく好きなことを仕事にしてしまうと、いろいろ許せないことが増えるかもしれない?

「ステレオタイプ」の有用性。
いちいち個別に対応していると、自分が激しく疲労する。ある程度「この人はこういうタイプだし」と自分の中で処理。行動に移すと差別になりがちなので注意。

私も子どもの頃「差別意識がない」ことを先生に褒められたのだけれど、たぶん「なさ過ぎる」ことが問題。自分のためには適度にあった方がいいってことで。
でもこのアドバイスは大人向けだなー。

感想

まさに今これで困っているよ!ということばかり。結局「入れすぎ」で困ってる。出かけると、本屋に立ち寄ると、いろいろ情報が入ってきてしまう。振り払えないなら「入れない」努力をしないといけない。


「本業」の枠組みをきっちり作ろう。今週に2回のとある講座に通っていて、「これが大事だから他の予定はいれない」という指針がはっきりしていて、有用さを感じている。そういうのが常に必要なのかもしれない。


「ステレオタイプ」、その講座で、「過度にスピリチュアルな人」と2回一緒に帰るはめになって、今全力で逃走中。自分の中で基準をつくっておいて、それに抵触する人にはなるべく最初から近づかない、ということは大事だと思う。名刺を渡されたけれど、「持ってないんです」みたいなことを言って渡さなかったよ...。ビジネスマナー的にはNGなんだろうけど、メールがきたら困るし...。

でも、子どもさんに、人気のない場所で道を聞かれた場合、その人が迷子じゃなくて危険な人かもしれない確率がものすごい高いから、適度に教えて立ち去った方がいい、なんてどうやったら教えたらいいんだろう。
「過度にスピリチュアルな人」だって別の意味でけっこう危険だし。


という私も学生の頃、エステとかのキャッチセールスによく足止めされて話を聞いてたなー。クーリングオフの制度を知っていることも大切だと思ったあの頃。でも、定型の友人の彼氏も、英会話のお姉さんにつかまって、高額の教材を契約してた。それは私がクーリングオフについて教えてあげたっけ。
宗教とクレジットカードには気をつけろ、と親からしつこく言われてたのは良かったと思う。