世の中に興味を持つ

子どもの頃から今まで、自分の好きなジャンルへの情報収集しか時間もお金も費やしてこなかったけれど、この1年ぐらいでずいぶん変わってきた。


今年の始め頃よく読んでいたのはビジネス書の中でも自己啓発系が多く、方法論に関心があった。でも、方法論は自分に合ってないと身に付かない。
最近、簡単な経済の本を読むようにしている。図書館で自分にでもわかるような本を片っ端から借りてきている。(私の知識は「さおだけ屋」を読んで感心するレベル。)


とりあえず世の中どうなってるの?と思って買ったのがこの本。

図解革命!業界地図最新ダイジェスト 2008年版 (2008)
図解革命!業界地図最新ダイジェスト 2008年版 (2008)
高橋書店 2007-09
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業界ごとのランキングや会社の提携や対立の仕組みが図解されている。類書は何冊かあるので、本屋で一番わかりやすいと思う図解を選べば良いと思う。自分が比較的知っていると思っている業界でも、昨今複雑すぎてどこがシェアが大きいのかがまったくわからなくなっている。そんなときに役に立つ。
地方自治体」というページもある。自分の住んでいる県が、人口が同程度の隣県と比べてどのぐらいの収入/支出があるのが比較するのに良い。



もう1冊は最近出た本。

スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学
スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学吉本 佳生

ダイヤモンド社 2007-09-14
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おすすめ平均 star
star経済学入門
starタイトルとテーマ設定がうまい
star「消費者の視点」と「企業の視点」

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消費者から見て、とある商品にどれぐらいどんなコストがかかっているのか、ということについてわかりやすく身近な商品(スタバとか、携帯電話とかペットボトルのお茶とか)を題材に解説している。
こういう仕組みになっているのね、と納得がいくし、新聞を読むための基礎知識になると思う。



対人スキルを磨くのは難しい。周囲の環境にも依存するから。でも世の中を見る感覚を養うのは、一人でできる。自分の関心分野を存分に楽しむためにも、サバイバルスキルとして身につけておきたいと思う。


あと、対人スキルに苦手意識があると、誰かとのやりとりがうまくいかない原因をそこに求めやすいのだけれど、実は自分の基礎知識が不足していた!という場合もあると思う。小売業の店主とうまく会話するためには、相手が何にコストを支払っていて、どこで儲けているか、ということを知っていた方がいい。
ちょっと前のエントリにも似たようなことを書いている。

相手の「気持ち」より「損得勘定」から読む方が、楽だと思う。そしてそこから「気持ち」も類推しやすくなるのでは。