人間関係と不安

支配を断念する決意より

「他者は永遠に未知である」ことを現実として弁え、他者について現在の本心についていかなることでも「断定」したり、無理やりに見通しを立てたりすること自体を断念する。

わからないことをわからないままにしておくということか。これは精神力がいる。ついついいろいろ考えてしまいがち。

「何が出て来るか分からないブラックボックス」というイメージがある。これはASの人にとっては非常な不安の原因となるものである。しかし驚きやわくわくするような可能性もこのブラックボックス無しには不可能である。

そうそう。不安と隣り合わせ、もしくは引き換えとしてのコミュニケーションの楽しさみたいなのはある。不安の方が増大するケースが多いけれど。

ASの対人関係の原則は実は「全ての相手をADHDのように扱うこと」ということになるのは面白い。 

確かに定型の人の気持ちや態度は、なんでこんなに状況に応じてどんどん変わっていけるのだろう、ってよく思う。「前はこう言ってたのに」と何度思ったことか。