羞恥心と発達

ASの子は恥の感覚を身に付けるのが遅いらしい。自分を振り返ってもそう思う。

高機能自閉症の子どもの多くが、社会性の発達に遅れがあり、羞恥心が育ちにくい特徴があります。

内山登紀夫,「高機能自閉症アスペルガー症候群入門」,p.158,2002.


身だしなみに関する羞恥心。的な羞恥心、プライドが傷ついて恥ずかしいと思う気持ち、失敗したことを恥ずかしいと思う気持ち、みっともないという気持ち。


性的な羞恥心は自分を守るために必須である。その欠如は、年齢が上がるにつれて危険を伴う。他者の羞恥心を理解できないと嫌われる原因となる。加害者になってしまう場合さえある。


プライドが傷ついたり、失敗したことを恥ずかしがる気持ちは、次は成功しようとするモチベーションを生む。自分の行動を修正するきっかけとなる。他者に恥ずかしい思いをさせないようにしようという動機にもつながる。


羞恥心は順調な発達に必須のツールなのだ。


高機能自閉症・アスペルガー症候群入門―正しい理解と対応のために
高機能自閉症・アスペルガー症候群入門―正しい理解と対応のために内山 登紀夫 吉田 友子 水野 薫

おすすめ平均
starsお薦めできます
stars繰り返し読んでいます
stars自閉症に関して、より詳しく、わかりやすく。(幼児〜成人)
starsアスペの母
stars解説本としては最高の書

Amazonで詳しく見る
by G-Tools